意味
刻舟求剣(こくしゅうきゅうけん)。刻は「きざむ」、舟は「ふね」、求は「もとめる」、剣は「つるぎ」を四字に畳んだ語。
刻舟求剣は、一字ずつの意味を重ねて読む四字熟語である。一字ずつ読めば、刻は「きざむ」、舟は「ふね」、求は「もとめる」、剣は「つるぎ」である。この順で読むと、語の骨格が見える。出典は『呂氏春秋』察今(先秦)。故事の筋は、下の典故に分けて書いた。出典が確認できない語に、作り話の劇は足さない。いまの日本語では、勝負や競争の局面に刻舟求剣が現れやすい。褒貶より、状況がこの語に近いかを先に見る。刻舟求剣は名詞として状況を指す。「刻舟求剣だ」「刻舟求剣と評する」の形が多い。褒貶より、近い状況かを先に見る。刻舟求剣を繰り返し掲げると、ポスターの文句になる。一度、字義に戻す。読みはこくしゅうきゅうけん。検索で意味だけ拾うときも、四字の順と出典の有無は一緒に見る。似た語と並べると、輪郭がはっきりする。
字義
刻
きざむ
舟
ふね
求
もとめる
剣
つるぎ
典故
出典 『呂氏春秋』察今 · 先秦
楚の人が舟の上から剣を川へ落とした。舟べりに印を刻み、『ここから落とした』と言った。舟は進み、岸に着いてから印の下を探したが、剣はそこにない。変わった状況に、古い目印だけを頼る愚かさをいう。

剣が落ちる
川を渡る舟から剣が水へ沈む。

舟に刻む
落ちた位置を舟べりに刻む。岸に着いても、その印の下を探す。
使い方
- 記者はその状況を刻舟求剣と評した。
- 刻舟求剣とは、この四字の表す意味、という意味で使う。