意味
漁夫之利(ぎょふのり)。漁は「あさる」、夫は「おっと」、之は「の」、利は「きく」を四字に畳んだ語。
漁夫之利は、一字ずつの意味を重ねて読む四字熟語である。一字ずつ読めば、漁は「あさる」、夫は「おっと」、之は「の」、利は「きく」である。この順で読むと、語の骨格が見える。出典は『戦国策』燕策二(戦国)。故事の筋は、下の典故に分けて書いた。出典が確認できない語に、作り話の劇は足さない。いまの日本語では、故事を踏まえて今の状況を喩える場面に漁夫之利が現れやすい。褒貶より、状況がこの語に近いかを先に見る。漁夫之利は名詞として状況を指す。「漁夫之利だ」「漁夫之利と評する」の形が多い。褒貶より、近い状況かを先に見る。漁夫之利を繰り返し掲げると、ポスターの文句になる。一度、字義に戻す。読みはぎょふのり。検索で意味だけ拾うときも、四字の順と出典の有無は一緒に見る。似た語と並べると、輪郭がはっきりする。読みはぎょふのり。一字ずつは、漁は「あさる」、夫は「おっと」、之は「の」、利は「きく」。出典が文献で確認できた語だけ故事の欄を出す。例文では漁夫之利を文の中に置く。物語が要らない語に劇は足さない。
字義
漁
あさる
夫
おっと
之
の
利
きく
典故
出典 『戦国策』燕策二 · 戦国
蚌が殻を開き、鷸が嘴を挟まれる。どちらも放さず、『今日雨が来なければ死ぬ』『今日出てこなければ死ぬ』と罵る。漁夫が通りかかり、両方を得る。当事者が争っているあいだに、第三者が得をすることをいう。

鷸と蚌
鳥の嘴と貝の殻が噛み合い、どちらも動けない。

漁夫が取る
争いに疲れた二者を、通りかかった漁夫が両方拾う。
使い方
- 記者はその状況を漁夫之利と評した。
- 漁夫之利とは、この四字の表す意味、という意味で使う。