意味
矛盾撞着(むじゅんどうちゃく)。矛は「ほこ」、盾は「たて」、撞は「つく」、着は「きる」を四字に畳んだ語。
矛盾撞着は、一字ずつの意味を重ねて読む四字熟語である。一字ずつ読めば、矛は「ほこ」、盾は「たて」、撞は「つく」、着は「きる」である。この順で読むと、語の骨格が見える。出典は『韓非子』難一(先秦)。故事の筋は、下の典故に分けて書いた。出典が確認できない語に、作り話の劇は足さない。いまの日本語では、故事を踏まえて今の状況を喩える場面に矛盾撞着が現れやすい。褒貶より、状況がこの語に近いかを先に見る。矛盾撞着は名詞として状況を指す。「矛盾撞着だ」「矛盾撞着と評する」の形が多い。褒貶より、近い状況かを先に見る。矛盾撞着を繰り返し掲げると、ポスターの文句になる。一度、字義に戻す。読みはむじゅんどうちゃく。検索で意味だけ拾うときも、四字の順と出典の有無は一緒に見る。似た語と並べると、輪郭がはっきりする。
字義
矛
ほこ
盾
たて
撞
つく
着
きる
典故
出典 『韓非子』難一 · 先秦
楚の商人が『どんな矛も通さない盾』と『どんな盾も通す矛』を売っていた。客が『その矛でその盾を突いたらどうなるか』と問うと、答えられなかった。互いに両立しない主張が同時にあることを矛盾という。

矛と盾を売る
一人の商人が、無敵の矛と無敵の盾を同時に誇る。

問いが止まる
その矛でその盾を突けば、という問いに、商人は答えられない。
使い方
- 記者はその状況を矛盾撞着と評した。
- 矛盾撞着とは、この四字の表す意味、という意味で使う。