意味
指鹿為馬(しろくいば)。指は「ゆび」、鹿は「しか」、為は「ため」、馬は「うま」を四字に畳んだ語。
指鹿為馬は、一字ずつの意味を重ねて読む四字熟語である。一字ずつ読めば、指は「ゆび」、鹿は「しか」、為は「ため」、馬は「うま」である。この順で読むと、語の骨格が見える。出典は『史記』秦始皇本紀(秦)。故事の筋は、下の典故に分けて書いた。出典が確認できない語に、作り話の劇は足さない。いまの日本語では、故事を踏まえて今の状況を喩える場面に指鹿為馬が現れやすい。褒貶より、状況がこの語に近いかを先に見る。指鹿為馬は名詞として状況を指す。「指鹿為馬だ」「指鹿為馬と評する」の形が多い。褒貶より、近い状況かを先に見る。指鹿為馬を繰り返し掲げると、ポスターの文句になる。一度、字義に戻す。読みはしろくいば。検索で意味だけ拾うときも、四字の順と出典の有無は一緒に見る。似た語と並べると、輪郭がはっきりする。読みはしろくいば。一字ずつは、指は「ゆび」、鹿は「しか」、為は「ため」、馬は「うま」。出典が文献で確認できた語だけ故事の欄を出す。例文では指鹿為馬を文の中に置く。物語が要らない語に劇は足さない。
字義
指
ゆび
鹿
しか
為
ため
馬
うま
典故
出典 『史記』秦始皇本紀 · 秦
趙高が鹿を献上し、二世皇帝に向かって馬だと言った。皇帝が『鹿ではないか』と言うと、左右の臣は趙高を恐れ、馬だと言う者、黙る者に分かれた。馬だと言った者を趙高は覚え、後に禍を加えた。権力に媚びて、明らかな事実を歪めることをいう。

鹿を献じる
朝議の場に、だれが見ても鹿である獣が引き出される。

馬だと言わせる
趙高が馬だと言い、臣下は真実より権勢を見て口を揃える。
使い方
- 記者はその状況を指鹿為馬と評した。
- 指鹿為馬とは、この四字の表す意味、という意味で使う。